セミナー
ロシア革命後、80年に渡って、ロシアにおいては、マーシャルアーツ「ステンカ」を普及させたり、発展させたりすることはできませんでした。なぜなら、ロシアでは禁止されていたからです。そのため、白兵戦の優れた競技者たちは、ボクシングやサンボなどに転向するか、警察やシークレットサービスで教鞭をとることを余儀なくされました。
しかし、21世紀において、ステンカは新しく生まれ変わり、80年の間、希望者が知り得なかったメソッドが教えられています。2005年から、ステンカのシステムによるトレーニングメソッドを紹介することを主要な目的としたセミナー、インストラクターの養成、競技会への参加が世界中で行われています。私たちの協会の主な目的とは、ステンカがオリンピック競技として承認されることであると考えています。なぜならば、現在のとろと、ステンカは、よく知られている全てのマーシャルアーツのように、1対1の戦いだけではなく、主にグループ対グループ、またはチーム対チームによる戦いを基にした唯一のシステムであるからです。そのため、ステンカは、地球で唯一の既知の団体格闘技と呼ぶことができるのです。そのため、ステンカは、参加者にとっても観客にとっても非常に興味深く、魅力的なものなのです。
ヴァレーリー・マイストロヴォイ
1965年、モスクワ生まれ
5歳からサンボを学ぶ
26歳で沖縄に渡り、松林流空手を学び、七段位を取得、沖縄古武道も七段である
30歳のとき、モスクワでステンカ協会を設立
現在は、国際ステンカ協会 会長、ヨーロッパ武道スポーツ協会 会長、ロシア武道協会 会長、ペン
チャックシラット国際連盟グランドマスター、モスクワ体育・スポーツ大学東洋格闘技学科教授
2008年、「ステンカ」の著書をフランスにて出版
2009年より、国際マーシャルアーツフェスティバルに、ステンカチームを率いて参加。フラン
スを中心にヨーロッパ
10
カ国にステンカを広め、競技化を促進。オリンピック種目採用を目指して
いる。